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2006年12月7日 日本外国特派員協会 社長スピーチ概要  
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まず始めに、日本のゲーム市場でこの1年で起こった劇的な変化についてお話しします。これは、ゲーム人口拡大戦略が機能した日本で、非常に短い間に、「市場の破壊的な革新」が起こったための出来事です。
DSは、発売から約1年が経過した昨年の年末商戦から、急激に販売数を伸ばしました。発売20ヶ月で国内で1000万台を超えて普及するという史上最速のペースで普及が進み、現在もその普及ペースは全く衰えていません。また、ハードの普及が加速した頃から、ミリオンセラーが続々と出るようになり、日本のDS市場におけるミリオンセラータイトルは、出荷ベースで既に16タイトルに達しています。日本のゲームの歴史の中で、これほどまでにハイペースでミリオンセラーが登場したことは過去には例がなかったのです。
特に、犬をかわいがるソフトや、脳を鍛えるソフトなど、従来はゲームとは呼ばれていなかったようなソフト群、ゲーム人口拡大のための戦略商品である、Touch! Generations というシリーズのソフトが、新たなブルーオーシャン市場を創造したことが大きな特徴です。
このような取り組みは、ご覧のように、ゲーム売り場の様子を一変させました。従来はゲーム売り場には見られなかったシニア層や、若い女性も興味を持ってくださるようになったのです。
まさに、老若男女さまざまなお客様が、今、当社の商品の売り場にいらっしゃいます。ゲーム人口の拡大を目指した私たち自身、市場がこれほど一気に変わるとは思いませんでした。
これは、メディアクリエイトさんのデータを使って、昨年と今年の1月から11月20日頃までの同時期の売上高を比較したものです。ご覧いただいているように、据置型ゲームの市場、特に据置型のソフト市場が縮小している一方で、携帯型の市場がハードソフトとも大幅に拡大し、ゲーム市場は全体として大きく拡大しました。特にDSのハードが前年同時期の3.5倍、ソフトが前年同時期の4.2倍以上に伸び、携帯型ソフト市場全体が2.4倍以上になり、同時に据置型ソフト市場が前年の85%に縮小したことで、日本のゲームの歴史で初めて、携帯型ソフトの市場規模が、据置型ソフトの市場規模を上回ることとなりました。
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