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2010年10月29日(金)経営方針説明会 / 第2四半期(中間)決算説明会
任天堂株式会社 社長 岩田聡 講演内容全文
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テレビショッピングもネットショッピングも、決して珍しいものではありませんが、Wiiの間ショッピングでは、
(1) Wiiリモコンを使った簡単操作で、テレビモニターを通して24時間いつでもショッピングが楽しめること、
(2) PCのネットショッピングと異なり、大画面テレビの画面を家族で共有しながらショッピングが楽しめること、
(3) Wiiの間ショッピングでしか買えないオリジナル商品に加え、「食品」「日用品」「ファッション」「家具」など、常時1万点以上の品揃えがあること、
(4) おすすめ商品については、ユニークな商品紹介映像を見ながらショッピングが楽しめること、
(5) 決済方法は「クレジット」「コンビニ先払い」「代引き」の3つの手段に加えて、「コールセンターでの電話注文」が可能なことなどを特徴としています。
ネットショッピングにおいて、コールセンターで電話注文するというのは、なにか前時代的に聞こえるかもしれませんが、世の中には、ネットショッピングに興味はあっても、まだまだ抵抗がある方々が大勢いらっしゃることも事実です。そういった潜在的なネットショッピングユーザーの方々にも安心してお買い物をしていただけるように「会員登録」「ログイン」「パスワード」等の必要のない「コールセンターでの電話注文」を可能にしています。
このように、これまでのネットショッピングを経験しておられない方々にも安心してご利用いただける「新しいお茶の間ショッピング」を目指しています。


これは、Wiiの間ショッピングでしか買えないオリジナル商品の一例ですが、Miiのシールやスタンプを注文できるようになります。
また、この機会に「Wiiの間」サービスを全面的にリニューアルしますので、ショッピング機能の追加のほかにも、これまでのサービスを通じて得られた経験をもとにして、さまざまな改善を図ります。
年齢、性別、ゲーム経験の有無を問わず、家族誰もが楽しめるWiiというゲーム機だからこそできるサービスを充実させ、Wiiが人と人をつなぐコミュニケーションのお役に立ち、Wiiが常に稼働している状態を維持することで、ゲーム機としてのWiiもより活用いただけるようになり、当社の長期的課題である、ゲームの社会受容性を高める、ということが実現できるのではないかと考えています。


最後に、ちょうど1カ月前の任天堂カンファレンス2010で、発売日や価格についてご説明したニンテンドー3DSについてですが、今日、少しだけ追加でお話ししたいことがあります。


カンファレンスでは、ニンテンドー3DSのデジタルコンテンツをダウンロード販売するショップにおいて、販促と販売の機能を統合したことと画面の切り替えなどを高速にし、軽快なレスポンスを実現したということをお話ししました。
これは、Wiiの例で言えば、「Wiiショッピングチャンネル」と、「みんなのニンテンドーチャンネル」が統合されたイメージで、軽快な画面切り替えによって、買いたいソフトがなくても、気軽に立ち寄って、ウィンドウショッピングが楽しめるような構造にすることで、ダウンロードビジネスも、パッケージビジネスと並行して健全に成長させたいと考えているからです。
カンファレンスの際には、時間的な制約もあってお見せできなかった、ショッピング操作のデモを用意してきましたので、ご覧ください。


ショップを起動すると、テーマ別の棚を選べるようにしました。ご覧のとおり、画面の移り変わりもスムーズになりました。
棚の中には、そのテーマごとのソフトが並んでいます。
ソフトを選ぶと、詳細情報、ムービー、体験版ダウンロード、みんなの声などの機能が選べます。
詳細情報を選ぶと、Wiiのみんなのニンテンドーチャンネルと同様に、ソフトに関する説明や、お客様のプレイ状況などの情報が表示されます。ここから製品のホームページにジャンプすることもできます。
ムービーを選べば、ソフトを買う前に、どんなゲームであるかを紹介するムービーなどを見ることもできます。
ソフトの棚以外にも、新作や上位ランキングのソフトを並べた場所や、ソフトを探したり、ソフトのおすすめの投票をしたりする機能もあります。
ニンテンドー3DSでは、パッケージソフトの展開はもちろん、デジタルコンテンツのダウンロード販売についても、新たな可能性を追究していきたいと思います。


さて、最後にお話ししたいのは、カンファレンスでもお話しした、ニンテンドー3DSが普及するためには、これまでのゲーム機にはない、新たなハードルを越えねばならないという話についてです。
そのハードルとは、


眼鏡のいらない立体視、3D表示は、実際に体験しなければその価値を実感できないということでした。
このことは、任天堂カンファレンスにご来場いただいたみなさんの反響と、発表をインターネットなどを通じてご覧いただいたみなさんの反響に、大きな違いがあったということでも、改めて浮き彫りになったと実感しています。


先月の任天堂カンファレンスの時点では確定していなかったので、その時にお話しすることはできなかったのですが、来年1月8、9、10日の3日間、幕張メッセの展示ホール5において、ニンテンドー3DSの紹介ならびに体験を目的とした、お客様向けの体験イベントを実施することになりました。詳しいことは後日任天堂のホームページでお知らせしますが、裸眼立体視による新しいゲームとはいかなるものなのか、従来のニンテンドーDSとどう変わるのか、どんなソフトがハードの発売時、ならびにその近未来に用意されているのか、ということなどを、お客様に直接ご紹介させていただく機会としたいと考えています。
現時点では、任天堂単独のイベントをこれ以外に開催する予定はありませんが、首都圏にお住まいの方以外にも発売前に体験いただけるようにするために、この幕張でのイベントに引き続き、実際に発売前にニンテンドー3DSに触れていただく機会を用意するべく、いくつかの取り組みを計画しておりますので、具体的にお知らせできるようになった時点で、随時お知らせしていく予定です。


私からは、以上です。
ご清聴、ありがとうございました。


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