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2016年2月3日(水) 第3四半期決算説明会
任天堂株式会社 社長 君島 達己
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本日は、お忙しい中、当社の決算説明会にご参加いただき、ありがとうございます。社長の君島でございます。
決算の数字につきましては、先ほど、経営企画室長の古川からご説明させていただきましたとおり、収支バランスの改善に向けて順調に推移しております。


本日、お話しする内容は、既存のゲーム専用機ビジネスの「販売状況と今後の見通し」について、と、「My Nintendo(マイニンテンドー)とMiitomo(ミートモ)の進捗」についての2点です。
現在開発中の、新しいコンセプトのゲーム機「NX」については、本日は発表する予定はございません。


さて、まずは年末商戦の結果を含む、第3四半期の販売状況、ならびに、今後の見通しについてお話しさせていただきます。


まず、ニンテンドー3DSについてです。


こちらは、国内市場における、ニンテンドー3DSハードのセルスルーを2014年(暦年)と2015年(暦年)で比較したものです。
2014年は、『Newニンテンドー3DS』や、『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS』、『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』などの発売によって、年末にかけての盛り上がりを早い時期に作り出せていました。一方、2015年は、前年に比べて出だしは少し遅れたものの、カプコンさんの『モンスターハンタークロス』などによる、本体の牽引効果が見られ、年末商戦期における伸びは、前年にも劣らない勢いがありました。


こちらは、国内市場における、ニンテンドー3DSソフトのセルスルーを、2014年と2015年で比較したものです。
2014年は、夏から年末にかけての6か月で、ダブルミリオン(200万本)以上を販売したタイトルが5タイトルも登場し、過去にない盛り上がりを見せました。
一方、2015年は前年に比べると、有力タイトルが少なかったため販売総数は少ないものの、年末に向けての勢いは衰えず、順調に販売本数を伸ばしました。


ソフトメーカーさんのタイトルでは、カプコンさんの『モンスターハンタークロス』が、国内でセルスルー300万本を突破しました。 その販売数量もさることながら、体験版を配信することで、新たな魅力を伝えることができ、長年のシリーズファンの方だけでなく、10代前半の男性に予想以上に遊んでいただけたようです。
また、mixi(ミクシィ)さんの『モンスターストライク』も、75万本以上のセルスルーを達成し、多くのお子様たちに遊んでいただきました。
これらのタイトルをきっかけに、ゲームを遊び始めていただいた若いお客様に、豊富なラインアップの中から「次に遊ぶ1本」をご提案し、その後も長年にわたって定期的にゲームを楽しんでいただける、お客様を増やしていきたいと考えております。


また国内では、ニンテンドー3DSをさらに活性化させるためには、幅広い世代の女性のお客様に受け入れていただくことが重要であると、これまでもご説明をしてまいりました。
『リズム天国 ザ・ベスト+』は昨年6月に発売したソフトですが、直近までの国内のセルスルーは70万本以上と、年末年始にかけて販売数が順調に伸びたばかりでなく、このタイトルを初めてプレイされるお客様に占める女性の比率が、半数を超える結果になりました。同時に12歳以下のお子様の比率も上がっております。
そのほかに、国内でのセルスルーが140万本を超えた『どうぶつの森 ハッピーホームデザイナー』や、バンダイナムコエンターテインメントさんの『ディズニーマジックキャッスル マイ・ハッピー・ライフ2』も、女性のお客様を中心に引き続き販売数を伸ばしております。
女性向けのWebサイト「Nintendo 3DS for girls」や、ショッピングモールなどでのイベントを通じて、今まで興味をお持ちでなかった幅広い世代の女性のお客様へ、アピールできたという手ごたえを感じています。


こちらは欧米市場における、ニンテンドー3DSハードのセルスルーを、2014年と2015年で比較したものです。
昨年2月に『Newニンテンドー3DS』を発売したことや、『ニンテンドー2DS』の価格改定などが影響し、前年同様の勢いを維持することができました。


こちらは欧米市場における、ニンテンドー3DS自社ソフトのセルスルーを、2014年と2015年で比較したものです。
2014年は年末商戦に『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS』や『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』の発売があったこともあり、前年には及ばない結果になりました。
紫の線でお示ししているヨーロッパは、前年との乖離が比較的小さいですが、これは定番ソフトや、廉価版である「Nintendo Selects」タイトルの販売が比較的好調で、女性のお客様などへの普及が進んだことによります。


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