株主・投資家向け情報

2016年2月3日(水) 2016年3月期 第3四半期決算説明会
質疑応答(要旨)
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Q 1

『Miitomo(ミートモ)』はゲームというよりは、コミュニケーションをテーマにしたアプリとして出すと思うが、今後、2017年3月期中の『Miitomo』以降の4タイトル程度について、どういったIP(知的財産)を使うなど、どういう方向性になるのか、決まっていることがあれば教えてほしい。

A 1

取締役社長 君島 達己:

まず、今後のスマートデバイス向けタイトルについての考え方としましては、以前にも申し上げましたとおり、任天堂のキャラクターIPの使用について制限を設けることは考えていません。任天堂のキャラクターIPを使った既存のゲーム専用機向けゲームと何らかの相乗効果が得られるようなタイミングと作り方を考えていかなければならないと思っています。また、既存のゲーム専用機向けゲームと全く連動しないものを開発することも考えています。

「何らかの形でスマートデバイス向けアプリとゲーム専用機向けゲームがつながる」というのは「任天堂だからこそできる非常に重要なこと」だと思っています。現在、任天堂のキャラクターIPを使った次のタイトルを開発中ですので、お楽しみにしていただければと思っています。今後どこかのタイミングで具体的に発表させていただきたいと思います。

Q 2

先ほど「スマートデバイス向けアプリを出すタイミングについて、既存のゲーム専用機ゲームとの相乗効果が得られるタイミングになる可能性がある」ということだったが、2タイトル目以降のスマートデバイス向けアプリとNX(現在開発中の新しいゲーム専用機)を発売するタイミングは関連していて相乗効果が得られるかなど、スマートデバイスビジネスとNXを含めた全体像を把握できるようになるタイミングは、いつ頃になるのか教えてほしい。

A 2

君島:

まず、NXについては、今日具体的なお話をする予定はありません。ご質問いただいた内容はNXの具体的な話につながってくると思います。NXを含め、ゲーム専用機はニンテンドー3DS、Wii Uもございますので、これらのタイトルと連動するものも考えています。

一方で、スマートデバイス向け単独で何らかの新しい遊び方を提供することも考えて企画開発をしているところです。NXについては、新しい情報を現時点で発表できませんので、このような回答になってしまいますが、ご了解いただければと思います。

Q 3

業績の位置づけについて、当期(2016年3月期)は「収支バランスをとる」ということで、来期(2017年3月期)は「任天堂らしい利益を目指すためのステップとなる年」ということだったと思う。この位置づけが、それほど変わっていないかを確認したい。「任天堂らしい利益」を出すためには、スマートデバイスやamiiboを含めて、いろいろと新しいことが軌道に乗らないと難しいのではないか。「任天堂らしい利益が出せそうだ」と確認できるような事業を、あえて一つだけ言うとすると何になるのか、ヒントがほしい。

A 3

君島:

前期と当期の位置づけは、今までのWii Uやニンテンドー3DSのビジネス以外に、NXの開発や、スマートデバイス向けの事業、キャラクターIPを使った事業など、いろいろなことを進めていくための準備期間でした。それと同時に、従来のビジネスで収支がアンバランスになっていた部分についてはしっかりと修正していき、収支バランスをとっていくという位置づけにしていました。当期から来期にかけては、新しいビジネスをスタートさせていく時期になると以前から申し上げていました。

来期の位置づけにつきまして、新しいビジネスをスタートさせるに際しては、ある程度の認知をしていただかなければなりません。そのための準備や投資をしていくつもりで、それに付随するコストも伴ってきます。

この状況で「『任天堂らしい利益が出せそうだ』と確認できるような事業を、あえて一つだけ言うとすると何になるのか挙げてほしい」というご質問だったのですが、二つ言わせていただこうと思います。一つは「NXのビジネス」で、もう一つは「スマートデバイスのビジネス」です。これらをしっかりと軌道に乗せていくということが、任天堂らしい利益に達していくための条件になってくると思います。来期について今日お話しできることはありませんが、今後、機会を改めて「どういう計画になっていて、私たちとしてはいつ頃に任天堂らしい利益を目指していくか」についてご説明できるかと思っています。

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