技術力を商品価値に技術力を商品価値に

OSの仕事に挑戦

Nintendo Switchでは、ゲームが遊べるだけでなく、ゲームニュースを見たり、ニンテンドーeショップでお買い物をしたり、アルバムで撮影したゲーム画面を見たり、いろいろなことができます。お客様は、ゲームを中断してHOMEメニューからゲームニュースを見たり、そこからニンテンドーeショップにジャンプしたり、様々なやり方で機能を使います。そこで、いまからこの機能が動きますから、こっちのほうの機能は休んでくださいというような、制御が必要です。スマートデバイスでは、AndroidやiOSのようなOSがこのような制御をしていて、Nintendo Switchでも我々独自のOSが動作しています。私はそんなOSの仕事に関わっています。

さまざまな機能が同時に動いている

Nintendo SwitchのOSの開発で重視した点のひとつは、機能を切り替えるときに軽快にストレスなく動作することです。ゲームとHOMEメニューは軽快に切り替えたいですし、Nintendo Switchをドックに入れた時にはすぐにTVモードに切り替わってほしいですよね。スマートデバイスのOSは、CPUやメモリといったリソースを豊富に使って制御を実現しているのですが、ゲーム専用機ではリソースの多くがゲームを動作させるために使われます。ですから、我々は独自のOSを開発して、少ないリソースでスマートデバイス以上の軽快な動作を実現しないといけません。これは技術的にとてもエキサイティングな挑戦でした。結果として、軽快な動作をNintendo Switchの商品価値にできたと思っています。

アナログでじっくり考えることもある

自分が、このようなNintendo Switchの商品価値に貢献できたのは、任天堂に入社してからしっかりと技術を積み重ねてきた結果だと考えています。入社したころ私は、ニンテンドー3DSのOSの仕事に関わりました。入社したばかりなので、周りのことがよく見えず、たくさん失敗もしたのですが、カーネルやファイルシステムなど高い技術力が必要な課題にがむしゃらに挑戦していました。

技術力を唯一無二の価値に

そんなニンテンドー3DSの仕事の中でも、自信を持っているのが本体更新です。本体更新とは、ゲーム機本体の機能を修正したり、新しい機能を追加したりするために、ネットワークでアップデートを配信する機能です。スマートデバイスなどでは、更新するために5分、10分と待たされることが多く、それがお客様の大きなストレスにつながってしまいます。お客様はすぐにゲームが遊びたいのに、本体更新で待たされるとイライラしてしまいますよね。


そこでニンテンドー3DSでは、スリープ状態のときに本体更新をギリギリまで進めて、お客様が本体更新に同意したら再起動のために10秒程度待つだけで、すぐに遊べるようにしました。当時、本体更新がここまでスムーズにできるデバイスはほかになかったんじゃないかと思います。ここで開発した本体更新の機能は、もちろんNintendo Switchにも引き継がれていますし、今でも我々の自慢の機能です。

お客様を待たせない本体更新

日々新しい技術に挑戦し、経験と技術を積み上げていくことが結果として商品価値につながります。それが唯一無二のものになることもしばしばあって、そんな時はとても誇らしく思えます。この仕事の醍醐味ですね。

社員略歴

山崎 孝裕技術開発部/2008年 入社
2008年「理工系(ソフトウェア)」入社。
ニンテンドー3DSシリーズやNintendo SwitchなどのOS開発およびSDK開発に携わる。 カーネル・ファイルシステム・プロセス間通信IDL・ウィンドウシステム・動画撮影機能などを担当。
職種