人の役に立つことを信条に人の役に立つことを信条に

ゲーム作りをスムーズに進めるため

最近のゲーム開発では、開発を支援するためのサービスがよく使用されており、それらは必要不可欠になっています。開発の支援というと少し想像しにくいかもしれませんが、例えば、開発時のタスクを管理するサービスや、ゲームをもっと面白くするためのアイディアを投稿しあうサービスなどがあります。他にも多種多様なものが存在し、多くのゲーム開発者が日々利用しています。このようなサービスを提供することは、ゲーム開発環境の整備や改善を担う私のチームの大切な役割となっています。

ゲームの開発規模が大きくなるに従って、必要となるサービスの種類も増加していきます。そのため、必要なサービスを準備し運用していくことは、作業時間としても作業量としても大きな負担になってきていました。そこで私は、ゲーム開発を円滑に進められるよう、ゲーム開発支援用のサービスを動かすためのインフラ基盤構築を行うことになりました。

ゲーム開発支援用サービスを動かすためのインフラ基盤を担当

ゲームの開発は始めたいと思ったらすぐに開始できるようにすることが重要です。そのために、素早くサービス提供することにつながるインフラ基盤の構築を進めていきました。

さまざまなひとの協力を経て

インフラ基盤の構築を行うにあたり、最新の手法や技術を積極的に取り入れていきました。ただ、技術というものは流行り廃りがとても激しいので、新しいものが必ずしも自分たちにとって最適というわけではありません。よりよいサービス稼働環境を実現するために、適切に評価検証をして見極めながら選択していきました。そのような技術選定を通じて、新たにサービスを稼働させる時に最適なサーバーを自動的に選択してそこに配置される仕組みや、アクセス数が増え負荷が上がった時に自動的にスケールアウトして性能向上する仕組み、常にサービスの状態の監視を行い情報の取集を行うための仕組みなどを実現し、インフラ基盤に適用しました。

また、インフラ基盤を用意するだけではなく、それを使用してサービスの開発を効率的に行うための施策も同時に行いました。サービスは日々改善されていきます。新しい機能を追加したとき、少ない手数で手間なく、素早くゲーム開発者に提供して使ってもらうことは、サービス開発をしていくうえで非常に大切な要素となります。そういったことが上手く回るように、テストの仕組みの整備や、サービス展開の仕組みの整備、オペレーションの自動化、利用方法の整理といった工夫を積極的に行いました。

もちろん、このようなインフラ基盤の構築は自分ひとりの力だけでは実現できません。社内にいるさまざまな立場の人たちと話し合い、協力してもらいました。また、世界各国の拠点に在籍しているいろいろな役割の人が互いに協力しあってゲームは完成します。そういった方々にもサービスを使ってもらうために、各国の拠点にいるメンバーと連携しながら作業を進めていきました。その結果、世界中のサービス利用者に対して横断的に提供可能な環境を用意することができました。

本活動を経て、以前と比べより多くのゲーム開発支援用のサービスが作られるようになりました。また、当初は想像もしていなかったような新しい使い方もされはじめています。そして、構築したインフラ基盤は、社内の多くのゲームプロジェクトで利用され、毎年急速なペースで規模が拡大していっています。ゲームを開発しているメンバーや、サービスを開発しているメンバーと課題解決に取り組み、この基盤が実際に役に立っていると実感できたことはとても良かったと思っています。

私は入社した直後からゲーム開発環境の改善に繋がる活動に幅広く取り組むことができました。これは提案が積極的に採用され、行動することができるオープンな社風があったからだと思います。今後も、より良いゲーム開発環境の実現のために尽力し、貢献していければと考えています。

社員略歴

廣瀬企画制作部/2018年入社
2018年にキャリア採用で入社。
前職ではBtoBの会社でアプリケーションの開発や、インフラ基盤の構築を経験。
任天堂に入社後はゲーム開発を支援するツールやサービスの開発、およびそれらを動かすためのインフラ基盤の構築を担当。
職種

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