3. 初心者でも大丈夫

岩田

ひょっとしたら『亜空の使者』は、
はじめて『スマブラ』に触る人が
入門編としてプレイするときに
相性がいいかもしれませんね。

桜井

あ、それはそうですね。
ストーリーがあるので目的がわかりやすいし、
誰かいっしょに遊ぶ人がいれば、
協力プレーで進むこともできますから。

岩田

「共闘」になるんですね。

桜井

「共闘」です。
基本的に、キャラクターがふたり登場しますので、
いっしょに戦いながら進んでいくことになります。
難易度調整もできますから、
初心者にもおすすめできます。

岩田

難易度調整はいくつあるんですか。

桜井

5段階です。
「やさしい」「ふつう」「むずかしい」
「とてもむずかしい」「ゲキむず」とあるんですが、
まあ、そのなかでも「ゲキむず」は、
物好き専用の位置づけなので、
ふつうにプレイするぶんには「とてもむずかしい」が
最上級だと思っていいと思います。
ちなみに難易度は、『亜空の使者』以外でも
いろいろなところで設定できるようになっています。

岩田

じゃあ、初心者の人は
「やさしい」でプレイすればいいですね。
『スマブラ』って、基本的には、
ボタンをガチャガチャやっていると
いろんなことが勝手に起こっていくというか、
きちんと狙わなくても大げさなことが起こるので、
初心者の人でも入りやすいですから。

桜井

そういえば、先日、酒井省吾さんがテストプレイしていて、
『亜空の使者』の「やさしい」を
クリアーしたんですよ。

岩田

『スマブラX』の音楽を担当している
HAL研究所の酒井省吾さんですね。
ええとね、どうして桜井くんが
わざわざ彼の名前を出しているかというと、
酒井さんは本当にゲームがヘタなんです。

桜井

はい、めちゃめちゃヘタ(笑)。

岩田

酒井さんも、昔から我々といっしょに
ゲームをつくってきたスタッフのひとりなんですけど、
音楽家として優秀であると同時に、
「初心者モニターの代表」として、
ずいぶん貢献してきてくれたんですよね。

桜井

というか、あまりにもゲームに慣れていないので、
正式なモニターとしてプレイしてもらうことは
さすがにないんですけど(笑)。

岩田

今回は特別に頼んだんですか?

桜井

いや、今回もとくに頼んでないんです。
たまたまそういう機会があって、
何日かかけて遊んでくれたんですよ。
そしたら、あの酒井さんが
「やさしい」をクリアーしたという。

岩田

いや、それは、
ゲームの間口の広さを考えるうえでは
たいへん心強い話ですね。

桜井

そうなんですよ。
で、そのときに酒井さんがおっしゃったのが、
「ゲームにハマる人の気持ちが、
いまやっとわかったような気がする」って(笑)。

岩田

なにを言ってるんですか、
20年もゲームをつくり続けているのに。

桜井

アクションゲームを
ほとんどプレイしたことのない人ですからね。
なんか、いろんなところで詰まって、
シャワーを浴びてるときなんかに
「ああ、こうすればうまくいくかも」とか
そういうことを考えていたらしいです。

岩田

ああ、そういう意味での
「ゲームにハマる気持ち」がわかったと。

桜井

はい。だから、『亜空の使者』は
アクションゲームが苦手な人でも大丈夫です。
攻略に苦労しないわけではないですが、
酒井さんで実証済みですから。
 
(続きます)