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激闘!カスタムロボ :: カスタムロボ ちょっといい話


第3回「カスタムロボと言えばロボが主役」 2006.12.19

 今回はロボに関する話です。

 『激闘!カスタムロボ』では、新たなデザインのロボと、これまでのシリーズに出てきたロボを混在させています。

 新たなデザインのロボについては、毎回シナリオモードと連携しながら作っていきます。「シナリオでこういうコマンダーが登場するので、その人のイメージに合ったロボをデザインしてほしい」というやり方です。
 でも、ロボの側もリトルタイプ(小型)やファッティバイス(太ってる)など、様々な体形のものをバランスよく登場させることが最初から決まっています。なので、シナリオの登場人物を決めるときには、必ず太った人や大がらな人、老人、子どもなどを入れ、男女の構成比もロボの男女比率に合わせて、各人がどのタイプのロボを使うか全部決めておきます。こういう制約の中でシナリオの登場人物を決めていくというのは、カスタムロボならではですね。その作業自体はパズルのピースを当てはめていくようで楽しいです。

 また、これまでのシリーズに出てきたロボについては、スタッフの意見を聞きつつ、ユーザーの評判が良かったと思われるものを選ぶようにしたつもりです。とは言え、このゲームにおけるロボの人気というのは、デザインと性能の両面から決まるものだと思いますので、ゲームバランス調整の結果、性能が変わると人気も推移していきます。そういう意味では、過去の人気で選ぶというのも難しいのですが……。
 僕自身の好みで言うと、オラクルヘッド(キャラが変でステキ)とかウルフェン(デザインがシンプルでカッコイイ)なんて好きです。ドデカンはもう好きとか嫌いとか関係なく最初から入れることが決まっていた感じです(笑)。いや、大好きなんですけど。

オラクルヘッド ウルフェン ドデカン
オラクルヘッド ウルフェン ドデカン

 あと、ヒヨコロボも気に入ってます。これはデザインと言うより、その存在自体が好きなんです。ヒヨコロボというのは他より性能を落としたロボで、『カスタムロボV2』から毎回デザインを変えながら登場させています(ヒヨコ型とは限らない)。
 カスタムロボのロボとパーツは、全てできる限り等価に作っています。ヒヨコロボはその“整合性の中の不整合”みたいな存在で、そこが好きなんですね。“規則がある中の例外”と言っても良いかもしれません。

ヒヨコロボ
ヒヨコロボ

 そういう意味では強力な違法ロボや違法パーツも大切な要素だと思っているのですが、他より強い違法ロボや違法パーツだったら魅力があるのは当然のことで、ヒヨコロボについては他より弱いというところがいいんです。弱い者が強者に立ち向かうことのロマンと言うか、それだけで俺の中のドラマが作れると言うか。……まあ、あくまで“好きな人だけ使ってください!”という存在ではあるには違いないんですけどね。


 今回、ロボのサイズや頭身についても、いろいろ見直しています。
 シャイニングファイターがロクヨン版では小学校高学年ぐらいのイメージだったのを中高生ぐらいにしたり、リトルレイダーとリトルスプリンターとで年齢イメージを変えてみたり(スプリンターの方をちょっとお姉さんにしてみました)、バーニングビーストを全ロボ四足歩行でかつ巨大にして、獣っぽさを強調する、などなど。果たしていかがでしたでしょう?

ロビン ビット
リトルレイダータイプ リトルスプリンタータイプ

 それではまた次回お会いしましょう。