職種紹介

サウンドの仕事音楽制作(作曲・編曲)

ゲームの音楽

ゲームの音楽には、楽しさや気持ち良さ・緊張感・ゲームを遊ぶプレイヤーの心情などを音楽で伝え、表現する役割があります。
ゲームにはさまざまな世界観やキャラクターが登場しますので、グラフィックデザインの方向性に合わせた音楽性も求められます。
プロジェクトによって求められるイメージはさまざまですので、どのようなものを担当しても対応できるように、柔軟かつ個性的な作曲能力が必要となります。

ニュードンク・シティ - 昼

洞くつ

ブルーダルズ戦

Nintendo Switchソフト
『スーパーマリオ オデッセイ』より

また、ゲームの音楽は大曲ばかりではなく、ファンファーレやジングルのような短い音楽もとても重要です。
このような音楽はゲーム中の重要な場面で使われることが多く、数秒でゲームシーンを印象付ける役割があります。

Nintendo Switchソフト
『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』より

素晴らしいメロディが浮かんだとして、それを人の心に残るような曲にできるかどうかは編曲次第、といえるかもしれません。
音楽制作の仕事では、基本的に作曲から編曲までをあわせてこなす能力が必要です。
楽器編成や音色の組み合わせをどうするのか? DAW(Digital Audio Workstation)やシーケンサーをどのように使いこなして1曲として仕上げて行くのか?
ひとつのメロディを、どんな音楽のジャンルや規模にも広げられるような引き出しの多さが求められます。
得意とする音楽ジャンルがあることは強みになりますが、苦手なジャンルを作らないために、日ごろからさまざまな音楽に目を向けて研究し、吸収しようとする姿勢も作曲担当者には欠かせません。

シリーズ作のタイトルでは、過去作の音楽を編曲して使用することもしばしばあります。
オリジナルの良さを尊重しつつ、お馴染みの音楽を新たなアプローチで生まれ変わらせることで、お客様にも新たに楽しんでいただけるように心がけています。

地下BGM

ファミリーコンピュータソフト
『スーパーマリオブラザーズ』より

地下BGM アレンジ

Nintendo Switchソフト
『スーパーマリオ オデッセイ』より

場面ごとの鳴らしかた

一本のゲームはさまざまな場面で構成されます。ゲーム音楽を作るうえでは、それぞれの場面にふさわしい音楽性を考えるのと同時に、どのような楽曲構成や鳴らし方が適切かを考える必要があります。

たとえば、ゲーム中の重要な出来事を、映画やドラマのワンシーンのように演出する場面において、一連の時間の流れに沿って情景を音楽的に描く一曲を考えたとします。この場合は、適切なタイミングで音楽をスタートさせたあと、そのまま楽曲の末尾まで鳴らしきることになるでしょう。

Nintendo Switchソフト
『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』より

一方、ゲーム中のメニューシーンやステージ中に流れるBGMの場合は、プレイヤーの遊び方次第で、音楽が流れる時間の長さがいくらでも変わってしまいます。このため、音楽が途切れなく繰り返し再生されるようにしておき、場面が終了するタイミングにあわせて停止させる、またはフェードアウトさせる、といった鳴らし方になることが多いです。

Nintendo Switchソフト
『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』より

ゲーム音楽で多くみられる、繰り返しループする楽曲の制作においては、どのくらいの周期でループさせるか?も工夫のしどころです。ごく短いフレーズでループするシンプルな構成の音楽が、サクサクと次に進めたい場面にはとてもマッチしていることもあります。逆に、じっくり時間をかけて遊びたい場面で、このような音楽が延々と流れてしまうと、プレイヤーを落ち着かない気持ちにさせてしまうかもしれません。

ゲーム中に何度も訪れる場面では、そのBGMをプレイヤーが耳にする時間は延べ数十時間に及ぶこともあります。このような場面では特に、耳を飽きさせない音楽づくりを心がけねばなりませんが、作曲面の工夫と同時に再生方法のアイデアを考えることで、アプローチの幅を広げることができます。

『ゼルダの伝説 ブレス・オブ・ザ・ワイルド』では、広大なフィールド全域に100か所以上の「試練の祠」と呼ばれる小規模なダンジョンが点在しています。この場面のBGMは、細かいフレーズを組み合わせながら再生することで、同じ祠を再び訪れたとしても、音楽の流れは毎回異なる展開をたどる仕組みになっており、結果的に、プレイヤーが何度も訪れる祠の長いプレイ時間の中で、印象の統一感は保ちつつも独特の揺らぎ感を生み出す音楽にしています。

Nintendo Switchソフト
『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』より
Nintendo Switchソフト
『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』より

こんな仕事もあります!演奏収録

プロジェクトによっては、オーケストラやプロの演奏家の演奏をゲームの音楽に使うことがあります。
事前に楽譜の作成やデモトラックの準備を行い、収録現場のスタジオではミュージシャンやエンジニアへの指示を行います。
ゲームの音楽には一般の商用音楽とは異なる特徴があるので、サウンド担当者には専門的な知識と判断力に加えて、制作の意図を的確に伝えるコミュニケーション力も求められます。