職種紹介

理工系の仕事生産技術

生産技術とは?

お客様の需要に応じて、期待に応える品質の製品を提供するため、品質を確保し、より早く、経済的に生産できる体制を構築するのが、生産技術の仕事です。

近年は製品仕様が複雑化・多様化してきていることに加え、生産環境もグローバル化しており、生産技術の重要度が高まってきています。

任天堂における生産技術の具体的な仕事内容として、「生産プロセス開発」「生産設備技術開発」「工程管理・品質管理」「検査機設計」などが挙げられます。

生産プロセス開発

生産プロセス開発とは?

大量生産と品質確保を両立するためには、設計から生産に至るまで様々な検証が必要です。また、安定的かつ合理的な生産の実現のためには、生産に着手するまでに様々な検討が必要になります。より良い生産を目指し、生産する商品に応じた工程設計技術の研究・検証や設計部門への提案を行うことが生産プロセス開発の仕事です。

開発設計段階では生産性を考慮した製品設計を検討すること、生産開始後においては生産工程の改善を繰り返し行うことで、大量生産と品質確保の実現を目指します。

任天堂における生産プロセス開発の役割

任天堂は、世界中にたくさんの製品を送り出しています。短期間で製品を開発し、十分な生産数量を確保するためには、開発設計段階から量産化を意識する必要があります。また、新しく面白い体験を生み出すために、任天堂製品は、既存技術を組み合わせるだけではなく、新しい機能を取り入れています。

それらの実現に向けて、製品設計と生産技術をすり合わせながら、製品ごとに最適な設計や生産プロセスを導き出していきます。具体的には、開発設計段階でFMEA(Failure Mode and Effects Analysis)などの手法を用いて生産に適した製品設計か検証を行い、検証結果を設計にフィードバックすることで生産性の向上に努めています。

その他にも、部品の小型化を追求した基板実装技術の研究など、次世代の量産化技術の構築に努めています。

  • FMEAの様子
  • 基板実装例

検査器開発

検査器開発とは?

製品が設計通りに正しく製造されていることを確認するために、生産プロセスの様々な段階で検査を実施します。その際使用する検査器を開発することが検査器開発の仕事です。

製品仕様を把握し、製品開発担当者はもちろんのこと、生産設備担当者や工程管理・品質管理担当者と一緒に必要な検査を洗い出し、それぞれの製品や工程に合った検査器を開発します。検査器は、検査器ハードウェア、検査器制御ソフトウェア、検査用製品制御ソフトウェアの3つの要素に分類でき、複数名で分担して開発します。

任天堂における検査器開発の役割

検査器には製品仕様と生産プロセスに従って、必要な項目を必要な精度で計測し、正しく判定することが求められます。

例えば、センサーの動作を精度良く計測することは非常に基本的なことですが、生産ライン上の様々な制約がある中で実現するには、幅広い知識と高い技術力が求められます。また計測の際には、製品を制御し適切な動作状態にすることが必要で、プラットフォームソフトウェア開発者と協力し、これらの制御ソフトウェアを開発して実現します。

このように、検査器開発にはハードウェア・ソフトウェア・生産プロセスそれぞれの専門性が必要です。

  • 基板検査器
    基板に正しく電子部品が実装されていることを、基板にピンを当てて検査する設備です。
  • カード検査器
    ゲームカードが正常に動作することを検査する設備です。

生産設備技術開発

生産設備技術開発とは?

近年、人の手による作業に代わり、機械による自動化が進んできています。自動化のための技術や生産設備を開発することが生産設備技術開発の仕事です。

大量生産する製品の組立や検査などを自動化された生産設備に置き換えることで、人の手による作業に比べて、生産効率の向上、コストの削減、品質の安定化などの実現を目指します。

任天堂における生産設備技術開発の役割

任天堂製品は、年末商戦やヒット製品が出たときなど、需要が大きく変動することが特徴です。お客様のニーズに応えるべく、早く、たくさんの製品をお届けするための生産体制を構築する必要があります。

そのため、製品仕様に適した生産設備の技術研究や設計開発をパートナー企業とともに行います。試作を重ねつつ、実際に設備を使用する現場の意見を取り入れながらより良い生産設備の実現を推進します。また、設備導入後においても、生産設備の増設、更なる効率化・安定化の検討、トラブル対応など、生産が続く限り生産設備に関わります。

工程管理・品質管理

工程管理・品質管理とは?

製品を生産する中で、高品質な製品を出荷できるようにすることが工程管理・品質管理の仕事です。

お客様に高品質な商品をお届けするため、適切な生産方法や管理方法を考案し、検査内容や品質基準を設定することで、より良い品質保証の実現を目指します。これは企業のブランドイメージを守ることにもつながります。これらの活動は、パートナー企業と連携して確実な品質管理体制を構築し、品質向上に向けての改善を繰り返し行い、品質トラブル・ゼロを目指して取り組んでいます。

任天堂における工程管理・品質管理の役割

任天堂は、お子様からお年寄りまで幅広い年齢層のお客様に安心して楽しんでいただける高品質な商品を提供することを目指しています。小さなお子様も使用されるため、一般的な電子機器に求められる安全性だけでなく、独自の安全基準を設けて生産を行なっています。

また任天堂は、パートナー企業に生産を委託する「ファブレス型」の生産体制をとっています。国内外のパートナー企業との連携、技術指導のための訪問、遠隔での生産データ監視など、さまざまな手段で生産状況の確認を行います。いずれもパートナー企業の協力無くして実現できません。パートナー企業との相互理解の深化と信頼関係の構築が重要となります。

  • 生産データの監視
  • 品質基準の検討 

生産技術に求められること

任天堂は、国内外のさまざまなパートナー企業と協業してモノづくりをしています。そのため、各国・各地域・各企業の文化や考え方などを尊重して、それぞれに適したモノづくりを進めています。ファブレスではありますが、モノづくりの現場には技術指導・支援として深く関わっています。技術指導の役割だけでなく、新たな製品の量産化においてプロジェクト・リーダーとしての役割も担っています。

任天堂の生産技術の仕事は、「電気系、機械系、その他理工系の基礎的な知識を有している人で、ものごとを論理的に考えたり、人と協力してものごとに取り組むことが好きな人」に向いています。特に任天堂は社内外のさまざまな人と協力してモノづくりをしているため、「自分の考えを正しく伝え、相手の話をしっかり聞く、コミュニケーション力」が重要となります。

任天堂の製品は世界中で目にする機会があり、生産した製品を多くのお客様に手にとっていただけることは、生産技術の仕事の大きなやりがいになります。

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